介護士はストレスを感じやすい仕事でもあります。
ストレスの原因としては、まず職場の運営方法に対しての不満が挙げられます。
介護施設の多くは慢性的な人材不足で、常に職員を募集しているような状況です。
ただ思うようには人員を確保できず、既存の職員が無理をする事になります。
本来なら2人でしなければいけない作業も1人でする事になったり、毎日のように残業が続く、サービス残業は当たり前など労働条件の悪さに失望してしまうのです。
また利用者と上司の間でモヤモヤした思いを抱える介護士も多いです。
利用者からの要望を聞き、それを改善策として上司に訴えた所で聞く耳を持って貰えない場合は、自分から利用者に謝罪する事になります。
職場と自分の考えにギャップを感じると、働き辛さを感じるのも当然の事かもしれません。
そしてもう一つ、複雑な人間関係に悩む人も多いです。
介護士は10代から60代までと年齢層が幅広く、それぞれ仕事に対する思いや価値観も違ってきます。
新人として入ってくる年齢も様々で、自分より若い人が上司となり、理不尽な事で厳しく叱責される事もあります。
また介護の仕事は介護士同士の連携が必要ですが、苦手な人がいる、職場にギスギスとした雰囲気があると仕事もしにくくなります。
仕事が激務である上、人間関係もややこしいとなるとストレスも溜まる一方で、やがて仕事に対する情熱も失われ、転職を決意するか、介護の仕事自体を辞める事を決断してしまうのです。